リディツェ村平和祈念式典

6月14日㈯にリディツェ村平和祈念式典がありました。第2次世界大戦時、ナチスの命令で当時 500名 近くいた 成人の男性村民は全員銃殺されました。子どもたちは強制収容所に連れて行かれ、そして 82 名の子どもたちが命を奪われました。

現在のリディツェ村には子ども像があります。犠牲になった子どもたちを追悼するため、そしてリディツェ村の悲劇を世界が忘れないために、彫刻家のマリエ・ウヒチローヴァさんが生涯をかけて制作したそうです。今年で83回目となる式典ですが、プラハ日本人学校は長年参列しています。今 年も小学部6年生~中学部3年生までの児童生徒が参加してきました。

さらに今年は、リディツェ村平和祈念館からプラハ日本人学校に対して勲章をいただきました。この勲章は、リディツェ村平和祈念館を中心とした平和への取り組みに協力や理解のある団体への記念勲章とのことです。

例年土曜日実施のため有志での参加であるにもかかわらず、本当に多くの児童生徒、そして保護者の皆様が式典に参加してくださっています。実は、プラハ日本人学校がどういう縁で、何年前から参列していたかなど詳しくはわかっていないのですが、十数年以上前にはもう式典に参列していたという記録が学校に残っています。リディツェ村の方々にとっても、毎年、プラハ日本人学校が毎年参列してくれているということはとても大切に思ってくださっていて、現・館長であるステフリーク氏の言葉を借りればリディツェ村とプラハ日本人学校のこうしたつながりはもはや“伝統”のようなものになっています。時代や国を超えた縦と横の平和を祈る気持ちのつながりが、今回の授与につながったのだと思います。